杉本 崇 × 篠原 淳

    今回は、GRIP ORGANICで働きだして、ちょうど1年が経った、横浜生まれ、横浜育ちのお二人に、インタビューをさせて頂きました。

    GRIPに入る以前のお話しをお聞かせ下さい。

    [杉本さん] 自分がイタリアンに興味を持ったきっかけは、以前バイトをしていた、横浜のリストランテでの経験が大きいです。そこのお店で、美味しいワインや料理に接する事が、とても刺激になりました。ただ、父の仕事を手伝わなくてはいけなくなり、そのリストランテは辞めてしまいました。父の仕事が一段落した所で、再び、イタリアンのお店で働きたくて、求人情報を見ていたら、GRIPの情報がまず目に止りました。ちなみに、横浜以外の場所で働く事は考えていませんでしたね。

    [篠原さん] 自分は、横浜市内の小中学校から、横浜の高校へと進学し、ずっと横浜で育ちました。調理の専門学校卒業後に、磯子のホテルで働き始め、そこから本格的に料理人としての道を歩んでいきました。働き始めて、5年が経った頃に、ローマでは魚介のスペシャリストと呼ばれるようなシェフが、イベントで自分が働いていたホテルに来て、その料理を食べた瞬間、そのシェフの料理に惚れ込んでしまい、すぐに「あなたのもとで、働かせてもらえないか?」と、お願いしました。シェフは快諾してくれて、1ヶ月後には、イタリアに飛び、イタリア語も分からないまま、そのシェフの元で働き始めました。その後、イタリアでは、数件のお店を転々とし、日本に帰ってきました。日本では、東京も含め、色々な所で働いていましたが、やはり横浜で働きたくて、求人広告を眺めていると、GRIPの広告が目に飛び込んで来て、すぐに連絡をしました。

    1年間GRIPで働いてみた印象を聞かせて下さい。

    [杉本さん] 以前、働いていたレストランは、かなり高級なレストランで、接待などで良く使われるので、あまり、お客様と深く話す機会はありませんでした。そんな環境からGRIPに来てみて、まず驚いた事は、ホールのスタッフが、すごくフレンドリーに、お客様と話している姿でした。「こんなに、お客様と深く話してもいいんだ、、」と新鮮な驚きでした。最初はそこに戸惑いもありました。ただ、接客をする機会が増えてくるにつれて、自分も楽しくなり、改めて、周りのスタッフを見渡すと、お客様とスタッフとが、「同じ位置で楽しんでいる」という事に気付きました。 また、今まで働いていたお店は、ホールとキッチンは、お互い踏み込めない領域を持っていたけれども、GRIPでは、そこが無い事にも驚きました。それは、お店全体で、チームワークがとれている、という事で、ホールが忙しければ、キッチンのスタッフもホールをフォローする。ホールからも、料理に対するお客様の反応を、キッチンに頻繁に伝える。その連携はすごいと思います。

    [篠原さん] 今まで、いくつものお店で働いてきましたが、「挨拶」「接客」「ウェルカム感」が、どのお店に比べても、高いです。杉本さんも言っていたけど、ホールとキッチンとで「こうしてほしい」という事が普通に言い合える。そこはすごいと思いました。盛りつけが悪いと、ホールスタッフが指摘し、ホールが忙しければ、キッチンのスタッフが料理の提供を自ら行う。誕生日のお客様がいれば、キッチンのスタッフもホールに出て、一緒にお祝いをする。スタッフ同士のチームワークをすごく大切にしているんだな、と実感しています。料理に関しては、有機野菜にこだわっていて、色々な農家さんから、色々な種類の野菜が集まり、その野菜の種類の豊富さは、他のお店と比べても、珍しいと思います。そして、農家の方々が手を抜かずに作った野菜を、自分たちも手を抜かずに、全て手作りで調理する。それが、GRIP全体でのこだわりでもあると思います。

    今後の展望を聞かせて下さい。

    [杉本さん] 1年働いた印象は、赤レンガという立地にあるので、若いお客様がすごく多い、という印象です。あまり、レストランに行き慣れていない、若い人達にも、おいしい野菜やオーガニックのワインのおいしさを伝えていきたいですね。まだまだ、「赤レンガに行こう」というお客様ばかりなので、「GRIP ORGANIC」に行こうと思って、来店してもらえるお客様を増やして行きたいです。でも、1年やってみて、確実に、そういうお客様は増えているし、これからも、ファンを増やしていきたいです。確実に美味しい料理はあるし、こんなに楽しい空間をホールのスタッフも提供しているので、可能性は絶対にあります。「赤レンガが奇麗で、ついでにGRIPに来店する。」きっかけはそれでいいと思います。ただ、そこに、「赤レンガも奇麗だったし、あそこのお店の料理も美味しかったね!」と横浜の思い出にプラスワン出来るように、これからもサービスを提供していきたいです。

    [篠原さん] GRIP本店の伝統を受け継ぎつつ、横浜としての独自のカラーも出していきたいです。本店では毎日違うメニューが黒板に書かれて、いつ来ても、その時々のお料理が食べられる。横浜でも、来店頻度が池袋と違うので、毎日とまでいかないまでも、自分たちで、その時々で考えた料理を提供したいですね。横浜は海も近いし、その日に水揚げされた魚介を、スペシャルな料理で提供したいですね。

    [杉本さん] 自分も、そんな、その日に揚がった魚介による、スペシャルなメニューを、お客様に提供してみたいですね。いつも来て下さるお客様とも、毎回違った切り口でお話しが出来そうで、楽しそうです。

    [篠原さん] 来年には、そう言う事が出来るくらい、キッチン全体のスキルが上がっていればいいな、と思いますね。

    [杉本さん] 実は、自分は以前、プロのトランぺッターとして、活動していました。有名なアーティストのバックにもついていたのですが、トランペットを、辞めなくてはならない事情が出来てしまい、体の半分を失った程の衝撃を受けました。自分がコンサートに出演していた時は、そこにいるお客さん全員が、当然、そのアーティストを目的で来場する。そこで演奏する快感は、何物にも代えられない体験です。ただ、GRIPに初めて来たお客様は、星の数ほどあるレストランの中から、奇跡的に近い確率で、来店してくれる。「もしかしたら、このお客様とは、今日しか会えないかも」という事を思うと、自然と「特別な時間を提供したい。」という感情が生まれてくる。その思いが伝わって、また来店してもらえた時の感情もまた、大きな喜びです。これからも、そういうお客様を増やしていきたいです。

    編集後記
    お二人のそれぞれの情熱と、地元でもある「横浜」に対する愛を感じるインタビューでした。その情熱と横浜愛によって、GRIP ORGANICでは、横浜だからこそ提供出来る料理や、サービスが、今後もますます進化していくと思います。これかも、横浜GRIPにご期待を!

    エントリーフォーム